AdSense審査の前に見直したいサイトの基本|個人サイトのチェックリスト
AdSenseの審査は、結果の理由が細かく示されないことも多く、何を直せばいいのか迷いがちです。このサイトでも審査に向けて全体を見直しました。そのとき使ったチェックの観点を、ひとつのリストにまとめておきます。
審査で見られているのは「サイト全体」
AdSenseの審査というと、記事数や文字数の基準を気にしがちです。しかし、公式に「何記事以上」「何文字以上」といった基準が示されているわけではありません。見られているのは、そのサイトが訪問者にとって価値があるか、そして広告を掲載するのにふさわしい状態かという、サイト全体の印象です。
特に個人サイトで指摘されやすいのが「有用性の低いコンテンツ」です。この言葉は抽象的ですが、裏返せば「このサイトでしか得られない価値が、訪問者に伝わるか」ということだと考えています。以下のチェックリストも、この観点を中心に組み立てています。
1. コンテンツの中身
- 独自の情報があるか:ほかのサイトの情報をまとめ直しただけでなく、自分で試した結果、作ったもの、つまずいた点など、実体験に基づく内容が含まれているか。
- 1ページで疑問が解決するか:タイトルで約束したことに、本文が最後まで答えているか。途中で終わっている記事や、「準備中」のページが残っていないか。
- 似たページが大量にないか:テンプレートの文章が大部分を占め、固有の部分が少しだけ、というページが多数並んでいないか。
- 商品紹介の比率:アフィリエイトリンクや商品紹介が中心のページばかりで、サイト独自の記事やツールが少ない状態になっていないか。
- サンプル・テスト用のページ:動作確認用のページやダミーの文章が公開されたままになっていないか。
このうち、自分のサイトで特に気をつけたのが「商品紹介の比率」です。紹介記事そのものが悪いわけではありませんが、それが大半を占めると、サイトの独自性が伝わりにくくなります。このサイトでは、自作のWebアプリと、その使い方・仕組みを解説する記事、開発や運営のノウハウを増やすことで、サイト全体の軸をはっきりさせるようにしました。
2. サイトの構成と導線
- トップページから、主要なカテゴリへ迷わず移動できるか。
- ヘッダーやフッターのメニューが、すべてのページで共通して表示されるか。
- リンク切れ(404になるリンク)がないか。
- カテゴリの一覧ページに、記事が新しい順に並んでいるか。
- スマホで表示したときに、文字が小さすぎたり、横にはみ出したりしていないか。
審査を行う側も、まずトップページからサイトをたどると考えるのが自然です。訪問者が迷わず目的のページにたどり着ける構成は、審査のためというより、サイトの基本として整えておきたい部分です。
3. 運営者情報とポリシー
| ページ | 確認したい内容 |
|---|---|
| 運営者情報 | 誰が、どんな目的でサイトを運営しているかが分かるか |
| お問い合わせ | フォームやメールアドレスで実際に連絡が取れるか |
| プライバシーポリシー | Cookieの使用、第三者配信の広告、アクセス解析について記載があるか |
| 利用規約・免責事項 | コンテンツの利用条件や、情報の正確性についての考え方 |
プライバシーポリシーには、Googleなどの第三者配信事業者がCookieを使って広告を配信すること、利用者がパーソナライズ広告を無効にできることを記載しておく必要があります。定型文をそのまま貼るだけでなく、自分のサイトで実際に使っている解析ツールや、ツールに入力されたデータの扱いなども書いておくと、内容と実態が一致します。
4. 技術的な設定
- ads.txt:サイトのルートに設置し、自分のサイト運営者IDが正しく書かれているか。
- AdSenseのコード:審査用のコードやメタタグが、すべてのページの
head内で読み込まれているか。 - URLの統一:httpとhttps、wwwの有無が1つのURLに統一されているか(.htaccessでの設定方法)。
- インデックス状況:Search Consoleで主要なページがインデックスされているか(サイトマップとインデックスの確認方法)。
- robots.txt:重要なページのクロールを誤ってブロックしていないか。
5. 広告以外のリンクや表示
審査前に意外と見落としやすいのが、すでに貼ってあるほかの広告やアフィリエイトの表示です。
- 広告やPRであることが分かる表記になっているか。
- 本文より広告の面積が大きいページがないか。
- ページを開いた瞬間に画面を覆うような表示がないか。
AdSenseのプログラムポリシーでは、掲載するコンテンツの内容にも制限があります。成人向けの内容、危険な商品、著作権を侵害する素材などが含まれていないかも、あわせて確認しておきます。
審査に落ちたときの考え方
審査に通らなかった場合、通知に書かれている理由を手がかりに、該当しそうな部分を直してから再申請します。すぐに申請し直すより、ある程度の期間をかけて記事を増やし、サイトの軸をはっきりさせてから申請する方が、結果につながりやすいと感じています。
審査は「合格するための作業」と考えると苦しくなりますが、チェックリストの項目は、どれも訪問者にとって使いやすいサイトの条件そのものです。審査を、サイトを見直す良いきっかけとして捉えると、取り組みやすくなります。